※ダークです。死ネタです。ご注意を。
なんて素敵な復讐日和
きっかけはなんだったかわからない。
でもこんなことになったのはあなたのせい。
あなたのせいです、かみさま。
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「こいず…。」
「気安く呼ばないでください。欝陶しいです。」
いつもにこやかな少年のあまりの変貌に、
少女は驚愕していた。
そして少年の手に握られた刃物を見て更に驚いた。
「な…なにかあったの…?」
「ええありましたよ。」
少女の質問にあっさりと答えた少年は笑顔の形を作った。
「何が、「あなたは」」
もう声も聞きたくないというように少女の言葉を遮り、続けた。
「どこまで僕から奪うんですか」
「…?」
「家族も友人も時間も安らぎもなにもかも。
あの人まで…。」
「奪うって…何よ。あの、人?」
なにもわからない少女を嘲笑った表情で少年は見下ろした。
「ホントに腹が煮え繰り返りますね、あなたって人は。
昨日までは知らないなら仕方ないと思ってましたけど…
いえ、あなたに知られないよう必死だったのは僕ら全員でしたけど。」
「全員?あんたたち私に何か隠してたの?」
「ええ、でももう知る必要もなければ教える義理もありませんよ。
彼を殺したあなたなんかに。」
「…え。」
「さようならかみさま。」
少年はナイフを振り上げると躊躇いもなく振り下ろした。
ああ、こんなに汚い赤い色。
初めて見ましたよ、かみさま。
end
キョン消失後ですが、殺伐としすぎました;;
というかハルヒをとことん貶めてますね・・・ごめんねハルヒ;
そういえば溜息のハルヒは嫌な子だったなあ。
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